「何? 私には運動能力が無いとでも? これでも一応、自分の身を守るくらいの体力はあるのだがね。なんなら前転でもしてみせようか?」
「任せろ。四字熟語など容易いものだ。たとえば……焼肉定食……問題ない」
「ほらほら、二人ともそんな格好で何してんの? 速水先輩、それってでんぐり返しでしょ?! しかも格好、仲本工事だし……」
「ソースケ、国語辞典なんか持ってるだけで恥ずかしいわよっ! あんたがそれ好きなのは分かってるけど、違うから!!」
「お待たせ〜! 特製五段弁当作ってきたわよ〜! ほら、小野Dと風間くん、ちゃんとシート敷いてよ。風で飛ばされないように、固定して!」
「瑞樹と恭子は飲み物、蓮さん紙皿と紙コップ用意してね。あ、お箸も忘れないで!」
「マオさん、クルツくん、お酒は自腹ですからね! あんまり呑みすぎないでくださいよ〜。もう! まだ呑んじゃダメですよ〜〜。乾杯するんだから!!」
「ほれほれそこ! 何もないとこですっ転んでんじゃないわよ、テッサ! ああっ、桜の枝に掴まっちゃダメだってば!!」
「……あ、ごめん……誘うの忘れてたわ、一成くん。あ、バイト先のお惣菜持ってきたって? おいでおいで〜。ほら、真ん中座っていいからぁ〜v」
「んじゃみんな! かんぱ〜〜い♪」