Lovin' You

by 夢見照様

僕は、いつからこんなに独占欲の強い男になったんだろう。
そのすべてを見ていたい。傍にいて、それだけで幸せだと思っていた。
なのに……どうして、こんなに不安になるんだろう。

見ているだけじゃない。
触れていたい。
何故、何もかもすべてが欲しいと思うんだろう。

この腕の中に抱きしめたい。
離したくない。
何もかも、奪いたくなってしまう。

フランソワーズと一緒にいたいと思った。
でも、腕に触れられた時、その笑顔を見た時、何もかも忘れて抱きしめたい、と思った。
ひとつになりたいと思った。
そんな自分を、どうすればいいのかわからない。
この想いのすべてを、君は許してくれるだろうか……。

「どうしてそんなことを言うの?! 私だって、皆と同じサイボーグ戦士の一人よ。私が女だから残れって言うの? ……そんなの……残酷だわ。私は……私は皆と一緒に……貴方の傍にいたいのよ! それとも……私が一緒だと……足手まとい?」
「そんなことはない!」

本当は僕だって、離れていたいなんて思ったことはない。
でも、今フランソワーズは何を思っているだろう。
僕と同じ。いや、せめて近い想いはあるんだろうか……。

私も悩んで、考え込んだ時もある。
ジョーの想いに気付かなかったわけじゃない。
気付かない振りをしていただけ。
何かが変わってしまうかもしれない。それが怖くて……自分の想いに鍵をかけていた。
けれど、今は、それ以上に強い気持ちに突き動かされて、たまらなくて……ただ、ジョーの胸にしがみついていた。
そんな私を、ジョーは優しく抱きしめて、頬にキスをしてくれた。
まるで、壊れ物をあつかうように……。
幸せだった。
触れられることが、抱かれることが、愛されていることが。

「君と……ひとつになりたい」
フランソワーズの瞳に微かに怯えを見て取り、僕は優しく囁いた。
「こわくないから……」

私は俯いたまま、小さく頷いた。
恥ずかしくて、顔が見られなかった。
怖くて、目を合わせられなかった。
だけど、後悔はしない。

どうやって服を脱いだとか、どんなふうに最初のキスをしたのか覚えていない。
ただ、夢中だった。
抱き合う力がだんだん強くなって、重ねた身体の深さが増していくにつれて……。
僕を満たしていったのは、ただ、幸せな想い。
愛してる。
何度でも、死ぬ時までだって言い続ける。

フランソワーズを愛している……それだけが僕の真実。