大嫌いだった――
一年で一番嫌いな日――

ボクはどうして生まれたの?
なんのために?
ボクはどうして生きているの?
なんのために?

必要とされていない人間も、この世にはいると思ってた
誰にも愛されない人間も、この世にはいると思ってた
生きていても意味の無い人間も、この世にはいると思ってた

それがボクだから―――

だれかボクを救って!
だれかボクを愛して!

だれか…………

キミは言った――
命あるもの全てには、意味があるのだと

信じてみたいと思った
信じてみようと思った
信じられると思った

大好きになった――
1年で二番目に好きな日――

キミがボクのために
ボクだけのために
ボクだけを思ってくれている日だから

でも……本当は何もいらない
来年も、その次も……また

ずっと
ずっと

全部ボクのものだから